(いい日でありますように)
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2024.11.23 Saturday
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SAKAMOTO!
2012.09.17 Monday
土曜日は課内で野球観戦に行ってきました。東京ドーム!
SAKAMOTOがイケメンでこまった。野球は捕手が好きなんで、SINNOSUKE!も好き^^
最近文庫読んでないなーと新刊を物色していたら、ロイ子大佐を見つけて購入しました。とってもハボロイちっく!うそ。ごめん、ハボは…うん、もっと優しいいい子だよ。大佐の為に頑張っちゃういい子だもんね。
衝動買いの割にはすごくいい本でした~でも、初めて買ったよ女性向けかんのう小説。面白くて寝る前に読破しましたが、まあ、読者は選ぶ感じでしかももたれるほど濃厚でしたが、私は好きです。続編でたらいいのに。
ロイ子(違う)がハボ(さらに違う)を、下男引き連れてめっためたに虐めるところがよかったよ!にこっ
舞台は大正、家督を継ぐために男として育てられた三人娘の末っこが、下男に女であることがばれた挙句、その次男が実は腹違いの兄で、次ぐはずの家督を持っていかれて、女に戻された。というところからはじまるのですが。個人的には男装時の義妹に対するお義兄様の変態っぷりというか…、妄執っぷりがですね…いいのですよ…。
よりによって自分が望んでやまない「男」を具象したような完璧な男に女だとばれたのが、それまで必死になって保っていた矜持や存在意義を全部持っていかれたと癇癪を起す姿がよかった。「穢らわしい!」と打ち据えても平然と、むしろ喜んでいるこの男はオレ様属性ではないだろうと思わずにはいられないのですが…。(まあ、追々オレ様になるので…うん…)「あなたをおれのものにしてしまいました」なんてとってもハボロイチック!しかも当て馬が英国人でエドとかって…。
わたし、これ、戦国でも行けると思うんですが、どうでしょう?
最初は左近と幸村かな、と妄想しているうちに幸村が昌幸に取って代わられた。でもこっちのお義兄様は真性だが左近は…なぁ…。ただ単にいつも左近は昌幸に精神的に虐められているので仕返しさせてやりたかっただけなのかもです。はい。
案の定触発されたハボロイ子。ちょっと下品な感じなってしまうので、よろしければ続きから。
興味のある方は、ドゾ。
「ああ、そんなに憎かったんですか?」
血塗れの獣のようだと、ロイは恐怖に咽喉を鳴らした。無意識に体が後ずさる。押し倒され、両手首を押さえつけられて華奢な体の上に下男、であった男が乗り上げる。捲れ上がった着物の裾、白く光る美しい曲線を描く太腿に男のそれが押し付けられる。嫌だ、と首を振っても、到底叶うはずがない。声に出して懇願することなど、できなかった。それはいままで自分と男の間にあった身分の差が、そしてロイ自身の男の対する憎悪がそれを許さなかった。
ぎゅう、と額にうっすらと汗を浮かべ、頑なに体を固くする女に、ハボックは小さく笑みをこぼす。力を抜けば泣いてしまうから、震えが止まらず、恐怖に理性をすべて持っていかれるから、だからこんなにも耐える。美しい、女だと、熱い息を吐いた。
「ねえ、そんなに、俺のこれが、憎かった?」
もう一度、ゆっくりと唇が触れるほどの距離で、ハボックはロイを見上げた。
「アンタが欲しくて欲しくてたまらなかった、コレ。だからアンタは執拗に蹴飛ばし、踏みつけ、鞭で打った。ね、違う?」
甘えるような、優しい、声。しかし見上げてくるその瞳の中に秘めた情欲の色に、気づかないわけがない。
かつて、ロイはハボックを罵り嘲り冷笑しながら白くしなやかな手を振って、その股間を幾度となく馬術で用いる黒く堅固な鞭で打った。縛られ蹲るその姿を、踏みつけ「汚らわしい!」と胃液を吐き出すまで腹を蹴りつけた。
その頃、ロイは家督を継ぐ唯一の男子として育てられていた。それを知る者は直近の血縁者、だけだった。
忌々しい、と顔を歪めて息が乱れるほど蹴り飛ばして、それでもロイの心は晴れやかになるどころか、惨めな気持ちになる一方だった。
そして、いま、ロイは掌に感じる重く生温かな寒色に身震いしている。ハボックが、掴んでいたロイの手を無理やり自分の下肢に触れさせたのだ。強くロイの手のうえから自身の手を重ねて。時折摩るように、押しつけた。
「ほら、もっと」
指先が緩く曲げられて、握り込むように誘われる。
咽喉の奥で、男が笑う。
「、ずっと、こうしたかった」
詰めた息を吐き出しながら、恍惚とした笑みを浮かべる男の姿が揺らいだのは、純粋な恐怖からだった。
おわり
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